2010年04月13日
ソンクラーンと赤シャツ騒動
バンコクでは、例の赤シャツ騒動で、ソンクラーンのお祭り騒ぎが規制されているそうですが、ここイサーンでは、どこ吹く風。
確かに、都会からの帰省者に混じって、赤シャツの一群を乗せたトラックなども走っていますが、その赤シャツ軍団もトラックの荷台に大きなポリバケツを載せて、手桶や、水鉄砲を構えているところが、イサーンならでは・・・というか、バンコクの赤シャツ紛争の緊張感もなく、微笑ましかったです。
実際、バンコクに集まっている「その他大勢」のサクラ赤シャツ軍団は、「一日いくら」という日当を目当てに、現金収入の少ない田舎から上京した人たちだと聞きます。
その金額も、最初の3日くらいは、「一日500バーツと食事の支給」という条件が守られていたそうですが、それを過ぎると、今度は1バーツもくれないばかりか、その集会場所から出してもらえず、帰ることも許されない・・・という状況だとか。
これでは、約束が違う・・・という可哀想な雇われ赤シャツ軍団の話が噂になっています。
しかも、昨日の騒動では大勢の犠牲者が出たと言うことですが、この犠牲者も、多くはこういうわずかなお金で騒動の矢面に立たされて、命を後まで落とし、実際にこの騒動で数千万バーツという大金を懐に仕舞いこむ首謀者たちは、命の危険もなく、のうのうとエアコンの部屋でおいしい物でも食べている・・・。
「正直者が馬鹿を見る」と言いますが、まさにそれが今回の赤シャツ騒動の真実のようです。
田舎から、この農閑期に、一日500バーツの日当を目当てに集会に参加して、そこで、矢面に立たされて死んでしまっては、本人はもちろん、田舎の妻子も無念だと思います。
「こういう奴らは本当にマヌケだよ。数百バーツのために、命を落として・・・。旦那がいても収入が少ないのに、これで旦那が死んだら、田舎の妻子はどうやって食っていけばいいんだ。」と、主人は一日中、来る客来る客に話していました。
そういうわけで、何はともあれ妻子と暮らすのが一番だ・・・と思っているらしい主人は、明日から、また恒例の「家族総出」で義母への「水送り」、それから義母と隣村の姪たちも連れてのアジャーン(主人の人生の師)の訪問&水送り、それから、今度は全く逆の県の端へ行って、ワット・タムケーオ(鍾乳洞寺)の僧侶さまに水送りをし、参拝するという計画を立てました。
私は、せっかく年に一日、二日の休みなのだから、店を閉め切って、ゆっくりDVD鑑賞でもしたいところなのに、そういうわけにも行きません。
もう、さっそく、今夜から親戚集合の予兆として、甥である、一番上の義兄の息子が泊まりに来ています。
明日も、一人また一人と増えていく甥、姪たち・・・。
今年のソンクラーンはどうなることやら・・・・。
ソンクラーンの様子は、この続きで書くことにします。
タイ田舎生活の日常を描いた、姉妹ブログ『イサーンに埋没中』も併せてお楽しみください。
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Posted by バットニャオ at 02:30│Comments(4)
│タイの行事
この記事へのコメント
BKKを離れれば何処吹く風?なんですねぇ・・・
それは日本に居ても同じです。
ましてやTVもブログも見ていない位に忙しいと。
イサーンは平和なお正月になりそうですか?
でも本当に出稼ぎのニワカ赤シャツになって参加してそのまま矢表に!?
本当に多くの犠牲者が出てしまいましたね。
BKKの事も11日の夜にブログ記事アップしてから見たネット情報で知りました。日付が変わってから一度アップした記事を下書きへ戻し暫し保管です。
ネタがお祭りと古式砲術だったので、タイブログで不謹慎かと。
知ったからには「関係ないね!」って割り切る事も出来ない、暫しの追悼です。
イサーン始め、BKK以外にこれ以上火の粉が降り注がない事を祈ります。
また、ソンクラーン記事は楽しみにしていますね。
それは日本に居ても同じです。
ましてやTVもブログも見ていない位に忙しいと。
イサーンは平和なお正月になりそうですか?
でも本当に出稼ぎのニワカ赤シャツになって参加してそのまま矢表に!?
本当に多くの犠牲者が出てしまいましたね。
BKKの事も11日の夜にブログ記事アップしてから見たネット情報で知りました。日付が変わってから一度アップした記事を下書きへ戻し暫し保管です。
ネタがお祭りと古式砲術だったので、タイブログで不謹慎かと。
知ったからには「関係ないね!」って割り切る事も出来ない、暫しの追悼です。
イサーン始め、BKK以外にこれ以上火の粉が降り注がない事を祈ります。
また、ソンクラーン記事は楽しみにしていますね。
Posted by HIDE
at 2010年04月13日 12:45

はじめまして!70~90年代をタイで過しました。あなたの2つのブログ、「うん、うん」と肯けることが多く、楽しみにしています:) 下川さんも書かれていましたが、日本の学生運動時代もデモ隊列の内側に入る人達は、通称「アンコ」と呼ばれるバイト学生でした。 タイブログですから露骨に書くことは差し控えますが、タイでは発売禁止となった英誌エコノミスト3/22号、随分色々と、しかもかなり具体的に書かれていました。評判のよろしくない2代目の奥方様のエッチビデオの事まで..... 私はまだ10代でしたが、1976(2519)年の大惨事をBkkで体験して、チャイローンになった時のタイ人の恐ろしさを教わった気がします。まあ、それでも地方では何処吹く風なのかもしれませんね。 ご商売柄、お休みも少ないでしょうが、どうか良きソンクラーンが過せますように;)
Posted by khao at 2010年04月13日 18:47
HIDEさん、こんばんは!
ソンクラーン、今日で終わりました。やはり、イサーンは、例年通りのソンクラーンでした。
バンコックの騒動が嘘のようです。
Khaoさん、こんばんは!
私も、日本の学生運動時代の話は読みました。
このタイの赤シャツ騒動に関連してですが・・。 こういう風にわずかな金や志で動く人たちはもう今の日本にはいないような気がします・・・。
日本は「冷めた国民性」という印象があります。
田舎の普段の生活でも、タイ人のチャイローンは怖ろしいですからね・・。
いつも、いさかいにならないように気をつけてはいます。
よろしかったら、これからもブログに遊びに来てくださいね!
ソンクラーン、今日で終わりました。やはり、イサーンは、例年通りのソンクラーンでした。
バンコックの騒動が嘘のようです。
Khaoさん、こんばんは!
私も、日本の学生運動時代の話は読みました。
このタイの赤シャツ騒動に関連してですが・・。 こういう風にわずかな金や志で動く人たちはもう今の日本にはいないような気がします・・・。
日本は「冷めた国民性」という印象があります。
田舎の普段の生活でも、タイ人のチャイローンは怖ろしいですからね・・。
いつも、いさかいにならないように気をつけてはいます。
よろしかったら、これからもブログに遊びに来てくださいね!
Posted by バットニャオ at 2010年04月16日 02:44
今年のソンクラン、残念でしたネ!
デモのニュースは日本人記者がなくなってから、テレビで話題になっています。
デモのニュースは日本人記者がなくなってから、テレビで話題になっています。
Posted by チャンドラ at 2010年04月16日 18:42