2009年10月21日
ノイナーの葉
どうも、このところ、長女が頭が痒いと言いはじめた。
そう言われてみると、一緒の部屋で隣に寝ている私も痒いような気がしてくる。
そうして、親子でサルの毛づくろいのような「シラミ探し」が始まった・・・。
タイではヒマな昼下がりなどに、夫婦で、親子で、友達同士でも・・・ごく普通に見かける光景である。
特に、ヒマ人が多い田舎では、みんなが、白髪やシラミを探して「サルの毛づくろい」をやっている。
日本では衛生状態がタイよりいいし、冬はかなり寒くなるので、タイほど様々な虫や寄生虫などが発生しないかも知れないが、(でも、日本の小学校でも今だに発生するという話も聞いたが・・・)タイの(田舎だけかも知れないが・・)学校に通っている女生徒は大部分と言っても過言ではないくらい、この「ハオ(毛じらみ)」が寄生している。
私が育った時代・・・。
小学生のころ、「あいつの頭にはシラミがいるぞ!」と言って、クラスでつまはじきにされていた女の子がいた。
確かに清潔とはいえない感じだったが、その子にシラミがいたかどうかは定かではない。
今で言うイジメのようなものだったのだろう。
そのせいか、「シラミ」と言うと「=不潔・不衛生」なイメージがある。
だが、タイで発生するシラミは、毎日どころか、朝晩洗髪を欠かさない長女にも住み着くのである。
大体、クラスの友達同士で、休み時間にシラミ探しをしているそうだから、その普及率は相当な物である。
この状態だと、シラミがいても、仲間はずれなどということにはならない。運命共同体である。
でも、そのシラミを家にもらって帰ってくるのだから、私としてはたまったものではない・・・。
もちろん、私も毎日洗髪するが、そんな程度では一向にこのシラミはなくならない。
そこで、これの登場である。

ノイナーの葉っぱ
有名なタイの映画 『フェーン・チャン』 でも、ヒロインのノイナーが、毛じらみがいるということで、母親にこのノイナーの葉っぱの汁で洗髪されて、その後、長かった髪をショートにしてしまうという場面があるが、我が家の長女も、このノイナーの葉っぱを横の空き地からどっさり摘んで来て、入浴前に丁寧に水で洗い、葉を揉んでノイナーの葉の汁を絞り、水で薄めて洗髪の用意をした。
タイでは、これがシラミ退治の特効薬なのである。
冨田 竹次郎先生の『タイ日辞典』には、ノイナーの種を使うと出ていた記憶があるが、一般庶民はこの葉っぱを使う。
使い方は、このノイナーの汁を何度か掛けて、よく頭皮や髪に揉みこんだあと、軽くすすぎ、後はいつもの通りシャンプーすればいい。
一度で効かない時は、数日続けると効果があるそうだ。
でも、それを横で見ていた主人が、「もっといい特効薬があるぞ!」と言いながら、
殺虫剤のスプレーを指差した。
「これを頭から掛ければ一発だ!」
「おいおい、それじゃシラミじゃなくて、人間が死んじゃうでしょ!」
と言ったが、実際にそれをするタイ人もかなりいるらしい。
さすがは、タイ人! 彼らに常識は通用しない。
そう言われてみると、一緒の部屋で隣に寝ている私も痒いような気がしてくる。
そうして、親子でサルの毛づくろいのような「シラミ探し」が始まった・・・。
タイではヒマな昼下がりなどに、夫婦で、親子で、友達同士でも・・・ごく普通に見かける光景である。
特に、ヒマ人が多い田舎では、みんなが、白髪やシラミを探して「サルの毛づくろい」をやっている。
日本では衛生状態がタイよりいいし、冬はかなり寒くなるので、タイほど様々な虫や寄生虫などが発生しないかも知れないが、(でも、日本の小学校でも今だに発生するという話も聞いたが・・・)タイの(田舎だけかも知れないが・・)学校に通っている女生徒は大部分と言っても過言ではないくらい、この「ハオ(毛じらみ)」が寄生している。
私が育った時代・・・。
小学生のころ、「あいつの頭にはシラミがいるぞ!」と言って、クラスでつまはじきにされていた女の子がいた。
確かに清潔とはいえない感じだったが、その子にシラミがいたかどうかは定かではない。
今で言うイジメのようなものだったのだろう。
そのせいか、「シラミ」と言うと「=不潔・不衛生」なイメージがある。
だが、タイで発生するシラミは、毎日どころか、朝晩洗髪を欠かさない長女にも住み着くのである。
大体、クラスの友達同士で、休み時間にシラミ探しをしているそうだから、その普及率は相当な物である。
この状態だと、シラミがいても、仲間はずれなどということにはならない。運命共同体である。
でも、そのシラミを家にもらって帰ってくるのだから、私としてはたまったものではない・・・。
もちろん、私も毎日洗髪するが、そんな程度では一向にこのシラミはなくならない。
そこで、これの登場である。
ノイナーの葉っぱ
有名なタイの映画 『フェーン・チャン』 でも、ヒロインのノイナーが、毛じらみがいるということで、母親にこのノイナーの葉っぱの汁で洗髪されて、その後、長かった髪をショートにしてしまうという場面があるが、我が家の長女も、このノイナーの葉っぱを横の空き地からどっさり摘んで来て、入浴前に丁寧に水で洗い、葉を揉んでノイナーの葉の汁を絞り、水で薄めて洗髪の用意をした。
タイでは、これがシラミ退治の特効薬なのである。
冨田 竹次郎先生の『タイ日辞典』には、ノイナーの種を使うと出ていた記憶があるが、一般庶民はこの葉っぱを使う。
使い方は、このノイナーの汁を何度か掛けて、よく頭皮や髪に揉みこんだあと、軽くすすぎ、後はいつもの通りシャンプーすればいい。
一度で効かない時は、数日続けると効果があるそうだ。
でも、それを横で見ていた主人が、「もっといい特効薬があるぞ!」と言いながら、
殺虫剤のスプレーを指差した。
「これを頭から掛ければ一発だ!」
「おいおい、それじゃシラミじゃなくて、人間が死んじゃうでしょ!」
と言ったが、実際にそれをするタイ人もかなりいるらしい。
さすがは、タイ人! 彼らに常識は通用しない。
Posted by バットニャオ at 01:20│Comments(9)
│タイでの子育て
この記事へのコメント
おばあちゃんの知恵袋的な処置方法は理にかなっていますよね。昔からの風習。ホント、時代とともに所変われば品変わるではないですが、ケジラミって日本では殆ど無くなりましたから。
だけど殺虫剤を毛はえ薬の様に頭皮にシューってのは!?びっくりですわ。
だけど殺虫剤を毛はえ薬の様に頭皮にシューってのは!?びっくりですわ。
Posted by HIDE
at 2009年10月21日 13:08

子供の頭に殺虫剤はないと思います。
野菜でも無農薬が良いといわれる時代です。
ノイナーってバンレイシ(釈迦頭)のことですね。台湾の代表的に果物でしょ。日本では見たこともありません。
葉にも効用があるんですか。
お姉ちゃんはやく治るといいですネ!
野菜でも無農薬が良いといわれる時代です。
ノイナーってバンレイシ(釈迦頭)のことですね。台湾の代表的に果物でしょ。日本では見たこともありません。
葉にも効用があるんですか。
お姉ちゃんはやく治るといいですネ!
Posted by チャンドラ at 2009年10月21日 19:02
日本でも、昔はDDTを頭からかけていました。
考えることは同じですね。
いまだにやるところは、さすがタイですが…
ところでデーちゃんもショートにされたんでしょうか。
考えることは同じですね。
いまだにやるところは、さすがタイですが…
ところでデーちゃんもショートにされたんでしょうか。
Posted by ニヤーイ at 2009年10月21日 19:22
食べると美味しいノイナーは葉っぱも有効なのですネ。
......でも、シラミが済み付くほど、髪があるのは「幸せ」なのかも......。
先日、頭に止まったハエが足を滑らせた、おじさんです。
......でも、シラミが済み付くほど、髪があるのは「幸せ」なのかも......。
先日、頭に止まったハエが足を滑らせた、おじさんです。
Posted by うわん at 2009年10月22日 11:33
まったくバットニャオさんの博識にはいつも脱帽です。なんでそんなにいろんなことに詳しいんですか?やっぱりお子さんがいると違うのかなあ…
うちの犬が痒がったりするのにも効くでしょうか。ノイナーの葉の汁で頭を洗ったあと、かぶれるとかそういう副作用はないのですか?すっきりさわやかという感じなのでしょうか。
一度試してみたいです。
うちの犬が痒がったりするのにも効くでしょうか。ノイナーの葉の汁で頭を洗ったあと、かぶれるとかそういう副作用はないのですか?すっきりさわやかという感じなのでしょうか。
一度試してみたいです。
Posted by NAPPY at 2009年10月23日 14:47
HIDEさん、こんばんは!
確かに「おばあちゃんの知恵」なのでしょう。
私はまだやったことはないですが、タイの殺虫剤キツイですから効果抜群でしょうね。
でも人命の保障はないんですが・・・。
チャンドラさん、こんばんは!
そうです、バンレイシ(釈迦頭)。英語名は「シュガーアップル」ですね。このナムジャイの読者はタイ慣れしている方が多いので、説明を忘れていました・・。
私は、果実は嫌いなんですが、台湾の代表的果物・・と聞いたら、挑戦しなくては!という気になりました。
ニヤーイさん、こんばんは!
さすが、博識のニヤーイさん!そうなんですか?日本でも・・・。
以前父がよく、「タイ(の田舎)は、50年前くらいの日本と一緒だ・・」と言っていましたが、まさにその通りですね。その頃は、日本でも犬や猫を食べている人もいたと言ってました。
本当にタイは昔の日本の姿が残っています。
ところで、デーは中学に入学した今年の5月におかっぱにしているので、すでに長くはないんですが、その長さでもハオは住み着くようです。
うわんさん、こんばんは!
上手い!さすがうわんさんです。座布団一枚!ですね。
ところで、うわんさんはノイナー大好きなのですね。・・あのザラザラしたサワークリームにグラニュー糖を混ぜたような食感・・・。
好みは人それぞれですよね!
NAPPYさん、こんばんは!
博識と呼ばれると穴の中に隠れたくなってしまいます。単なる生活の一部ですから・・。
これがないとこの痒さから抜けられないのです。
殺虫剤を掛ける勇気はないですから・・。
ところで、犬くんたちの痒みの原因はマットやヘップですよね?
う~~ん。どうなんでしょう?こういう虫たちにはみんな効くのかな・・・?
わからないですが、一度試してみたらいかがでしょうか?葉の汁で痒くなることもないですから、かぶれる心配はないと思います。
ちょっと独特の青臭さがありますが、これが効くのかと思っています。使用感はすっきりさっぱりですよ。そして、パーマ液のように何日も匂いが残ることもありません。
確かに「おばあちゃんの知恵」なのでしょう。
私はまだやったことはないですが、タイの殺虫剤キツイですから効果抜群でしょうね。
でも人命の保障はないんですが・・・。
チャンドラさん、こんばんは!
そうです、バンレイシ(釈迦頭)。英語名は「シュガーアップル」ですね。このナムジャイの読者はタイ慣れしている方が多いので、説明を忘れていました・・。
私は、果実は嫌いなんですが、台湾の代表的果物・・と聞いたら、挑戦しなくては!という気になりました。
ニヤーイさん、こんばんは!
さすが、博識のニヤーイさん!そうなんですか?日本でも・・・。
以前父がよく、「タイ(の田舎)は、50年前くらいの日本と一緒だ・・」と言っていましたが、まさにその通りですね。その頃は、日本でも犬や猫を食べている人もいたと言ってました。
本当にタイは昔の日本の姿が残っています。
ところで、デーは中学に入学した今年の5月におかっぱにしているので、すでに長くはないんですが、その長さでもハオは住み着くようです。
うわんさん、こんばんは!
上手い!さすがうわんさんです。座布団一枚!ですね。
ところで、うわんさんはノイナー大好きなのですね。・・あのザラザラしたサワークリームにグラニュー糖を混ぜたような食感・・・。
好みは人それぞれですよね!
NAPPYさん、こんばんは!
博識と呼ばれると穴の中に隠れたくなってしまいます。単なる生活の一部ですから・・。
これがないとこの痒さから抜けられないのです。
殺虫剤を掛ける勇気はないですから・・。
ところで、犬くんたちの痒みの原因はマットやヘップですよね?
う~~ん。どうなんでしょう?こういう虫たちにはみんな効くのかな・・・?
わからないですが、一度試してみたらいかがでしょうか?葉の汁で痒くなることもないですから、かぶれる心配はないと思います。
ちょっと独特の青臭さがありますが、これが効くのかと思っています。使用感はすっきりさっぱりですよ。そして、パーマ液のように何日も匂いが残ることもありません。
Posted by バットニャオ at 2009年10月24日 01:15
はじめまして、バンコクで2人の子育てをしています。(夫:タイ人(スリン人)、子:タイの公立小学校&近所の幼稚園)ハオ…バンコクでも蔓延しています。本当に困っています。同じく、私にも被害が及び、痒くて痒くて仕方がありません。市販薬を試していますが、一度では全く効果なし…という感じ。今週末もぬる予定。ノイナーの葉っぱ、バンコクではあまりなさそうです。
Posted by ワーン at 2010年02月18日 15:12
はじめまして、バンコクで2人の子育てをしています。(夫:タイ人(スリン人)、子:タイの公立小学校&近所の幼稚園)ハオ…バンコクでも蔓延しています。本当に困っています。同じく、私にも被害が及び、痒くて痒くて仕方がありません。市販薬を試していますが、一度では全く効果なし…という感じ。今週末もぬる予定。ノイナーの葉っぱ、バンコクではあまりなさそうです。
Posted by ワーン at 2010年02月18日 15:12
ワーンさん、はじめまして!
タイでタイ人旦那&子育て・・お仲間ですね。
ハオは、今のタイではいて当たり前のような感じがありますね。
市販薬もあるんですね。クリームですか?
もし、ノイナーの葉を見つけたら是非試してみてください。
また、遊びに来てくださいね。
タイでタイ人旦那&子育て・・お仲間ですね。
ハオは、今のタイではいて当たり前のような感じがありますね。
市販薬もあるんですね。クリームですか?
もし、ノイナーの葉を見つけたら是非試してみてください。
また、遊びに来てくださいね。
Posted by バットニャオ at 2010年02月20日 02:08