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2012年02月17日

ミックのお店屋さん

 先日、恒例の定期検診のため、コラートの病院にに義母を連れて行って来た。

 本当は、出かけるのが早朝5時ということもあり、また幼稚園もあるので、ミックが起きる前に、こっそり出掛けてしまうはずだった。
 しかし、こういう日に限って何かの予感が働くのか、いつもなら7時過ぎに起こしてもなかなか起きないはずのミックが、何故か朝の5時前から起きて来て、そのままなだめて寝かそうとしても、頑として寝室に戻らず、結局、仕方ないかと言うことで、臨時で幼稚園をサボり、コラートに同行した。

 さて、コラート市内に入ると、義母をいつもの「軍隊病院」まで送り、その後は我々の自由時間となる。

 もし一人で行ったら、今回は俗に「スタバ」と呼ばれるコーヒー屋にでも入って、久しぶりに一人でゆっくりコーヒーでも満喫しようかな、などと密かに考えていたのだが、ミックが一緒ではそれどころではない。
 
 一日中、食事する時間も取れないまま、ミックの要求通り、「ロータスで6回ゲームをする!」「ザ モール(タイ語では「ド モー」だが)で、プラー カベン(エイ)などの大きな魚を見る!」というミックの計画通りのコースを辿ったが、最初に朝早すぎて、ロータスやザ モールが開いていないだろうという私の説得で、まず私の目的のMakroで、買い物をすることになった。

 ここも実はミックのお気に入りの場所で、自分の大好きなお菓子類が、大型パックで買えるので、普段はチマチマと小分けで買っている駄菓子やスナック菓子などを次々と買い物カートに投げ込んで行く。

 そこで買い物を済ませ、一通りミックのコースを回っていると、義母から「病院の用事が終わった。」という連絡が入り、義母を迎えに行った。

 その後は、コラートに来たからにはここに寄らずには帰れないという、コラートの旧バスターミナル付近にある、トラクター部品店で、あらかじめ注文しておいた商品を取りに行き、それをピックアップトラックの荷台いっぱいに積んで帰宅となる。

 さて、今回の話の本題はここからである。

 何気なく、自分の好物のお菓子を買い込んで来たミックだが、ふと小売店用の大型パックで買って来たお菓子類を見て何か思いついたらしかった。

 いきなり、「メー、このガム、うちの店の前で売っていいよ。」(うちはお菓子屋じゃないんだけど••••)と言い出すミック。

 私も、このミックの発言に面白くなり、「うん、じゃあ店の前に掛けて置こうか。」
するとすかさずミックが「ねえ、これ売値はいくら?」というので、私が見ると、ガムの包みには「1.-」の数字が•••。
 そして、私が答える前に、「アンラ5バーツ、マイナ、10バーツコーレオカン(じゃあ、一個5バーツ、いや、10バーツにして置こう)。」と勝手に値段を決めるミック。

 「ちょっと•••、ここに1バーツって書いてあるんだけど•••。そりゃ無理でしょう。」
というと、「エー!バーツディヤオ!!サオ•••(えー!1バーツ!!悲しい•••)。」
 
 と、勝手に滅茶苦茶な売値を決めようとしたミックの計画は、無惨にも夢に終わり、結局、包装紙に書いてある通りの定価で売ることに•••。

 さて、翌朝、ミックが幼稚園に出掛ける前に一言。

「メー、ファークカーイドゥワイナ、カーイディーディーナ。(ママ、売るの頼んだよ、いっぱい売ってね。)」
と親のお金で買って来て投資金額ゼロのお菓子を、すっかり自分の商品と思い込んでいる様子のミック。

 私も冗談のつもりで話に乗っただけなので、もし店の前に置いて、お客の連れの子供が欲しがったら、サービスで上げようくらいに思っていたのだが、ちょうどその日にバッテリーを買いに来た客の子供が、子供にとっては面白くもない自動車部品店の店先に掛けてあったガムの包みを見つけ、「ねえ、これ欲しいよー!」と騒ぎだしたので、私が分けてあげるつもりで、「何色にする?」と聞くと、その親が「ああ、欲しいのなら買え、5個ずつでいいだろう。」というので、思い掛けなく、ミックのお菓子屋さんの売り上げとなった。

 幼稚園から帰って来たミックは、さっそく店の前の商品をチェック。
「あれ、何で減ってるの?誰か買ったの?」と聞くので、「うん、お客の子供が2人来てね、それぞれ、5個ずつ買ったの。だからこれ。」
 と、売り上げの10バーツを見せると、初めての売り上げに大喜び。本当に躍り上がって喜んでいた。(さすがタイ人の血99%、何でもすぐに踊りだす•••。)

 そして、翌日からは、前日の売り上げに気を良くして、家の中のお菓子を探して来て、カゴに並べ、店舗の拡大に勤しむミック。

 残念ながら、今日は子供連れの客が全く来なかったので、ミックのお菓子店の方はサッパリだったのだが、昨日の踊りを見たくて、母が計算を間違えて余計に入った売り上げの40バーツをミックの売り上げ袋に入れて置いたら、帰宅したミックはお札が効いたのか、昨日よりさらに輪を掛けて盛大に踊りまくっていた。

 そして、夕方、用事で隣のチャトラット市にある「ロータスエクスプレス」に行ったミックは、そこでさらに店舗の充実を図って、またまた父親の出資の元、自分の好みのお菓子を買い込んだらしく、主人に「ほら、お前が余計な事させるからだ。またお菓子を大量に買い込んで来たぞ!」と文句を言われてしまったが、私は気の済むまでやらせてみたくて、ボードを用意して、「ミックのお菓子屋さん」の看板まで書かせてしまった。

 それを店の前の棚に貼って、大満足の様子のミック。
さて、明日のミックのお菓子屋さんの売り上げは、いかに? 

 そうそう、いつも有れば有るだけ使ってしまうミックだが、今回のこの売上金には、「カー クルアンビン(飛行機代)」という名前が付いている。
この売上金を貯めて、「ピーチャパーメーパイジープン(ボクはママを日本に連れて行ってあげる)」なのだそうである。そして、さらには「メー、パーピーパイティヤオナ、ピーチャチャーイグンエーン(ママ、ボクを遊びに連れてってね、お金はボクが出すから)」と言い切るミック。
 もうすぐ6歳になる子供はこんなことも考えるのだな•••と感心してしまった。
 
 きっと、お金がなくて、私が日本に帰れないと思っているのかも。
でも、本当はそうでもない。
単に面倒臭いだけなのだから•••。



ミックのお店屋さん
もしかして、幼稚園でも友達相手に商売を企んでいるのか?




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タイ人の道徳(2012-07-07 04:22)


Posted by バットニャオ at 02:00│Comments(8)タイでの子育て
この記事へのコメント
しかし、素晴らしい「商魂」。
1バーツの仕入れを10バーツで販売計画はさすが。でも、1バーツですか。

将来が楽しみですね、お母さん。優しい心に育っています。この心を何時までも大切にしてください。

「ピーチャパーメーパイジープン」泣かせてくれます。

(私の傷は、両方とも大分いいです。有難うございます。この場をお借りしまして御礼のことばを。)
Posted by 阿羅漢 at 2012年02月17日 12:50
ミック君、可愛い~!!
頑張って飛行機代貯めてほしいですね。^^
嬉しいときの踊りって、どんな踊りなんですか?
Posted by faay at 2012年02月17日 14:00
ミック君、商魂たくましいですね。
うちの子供では、まず見られない現象です。
天性のものを感じます。素直にうらやましい。

末っ子は一歩間違うと、我が儘で、自分勝手で、ともすれば「他者は道具」的な人間に育ちがちだと思います。(そう思うのは私だけ?)
 しかし、常識を覆し、新しい何かを生み出した「天才」と云われる人が多くいるのも事実。

タイ人のアクティブさと、日本人の慎重さを併せ持つ、最強の商売人誕生!!でしょうか。
Posted by muga at 2012年02月17日 17:04
いつも楽しく読ませていただいてます。
Posted by 赤堀健一 at 2012年02月17日 19:25
★ 隣だか近所にはあまり行かなくなったのですか?
Posted by ピヤポン at 2012年02月17日 22:33
やるねえ、ミック君。いやはや驚いた。たいしたもんだ。
Posted by p_tak at 2012年02月18日 10:57
阿羅漢さん、こんばんは!
お身体の方、大事に至らず何よりです。
Posted by バットニャオ at 2012年02月25日 00:20
faayさん、こんばんは!
ミックのうれしい踊りとは•••。
よくタイ人が驚いたときに言う「オ〜ホ〜」のような顔をして、インド舞踊のように、ワイをしながらスキップもどきで踊ります。

mugaさん、こんばんは!
「他者は道具」たしかにそう思っているのかも?「自分が行きたいから、母に連れて行ってもらおう」•••とか、一見親孝行に見せかけて、真の目的は•••なのかも知れないですね。

赤堀健一さん、こんばんは!
いつも読んでいただきありがとうございます。イサーンで埋没しておりますので、ここでみなさまと交流出来るのが私の楽しみでもあります。


ピヤポンさん、こんばんは!
そうなんです。最近、男の作戦を身につけたというか、優しくしてくれる女性には、わざと冷たくして、余計に気を引こうとし、厳しい女性には、猫撫で声で近づいて行ったりするようになりました。お隣の美人妻は、ミックの甘くて、何でも言う事を聞いてくれるので、ますますつけあがって、町などに行くときだけ付いて行き、欲しいおもちゃなどを買ってもらったりすると、さっさと帰って来てしまう•••という、目的を果たすだけの男になったようです。やはり将来が心配?


p_tak さん、こんばんは!
ミックの稼ぎに目を丸くした長女は、うらやましいやら、悔しいやら•••で、地団駄踏んで悔しがってます。
兄姉にないミックのすごいところかも知れません。
Posted by バットニャオ at 2012年02月25日 00:59
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