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2010年09月19日

น้ำท่วม(ナム・トゥワム=洪水)~その後~

 しばらく、家の事情でいろいろあり(「イサーンに埋没中『油断禁物・・・。』 http://mic.namjai.cc/e37114.html)」参照)、更新がすっかり停滞していました。
 が、今週に入ってようやく日常が戻りつつある我が家です。

 
 さて、そんな事情があった我が家ですが、何故か毎年、カオ・パンサーの時期に合わせるように、寝込んだり、入院したり・・・となる主人。

น้ำท่วม(ナム・トゥワム=洪水)~その後~


                  雨期の合間の空模様



 まあ、カオ・パンサーは雨期なので、農業従事者の農閑期でもあって、我が家の商売も閑古鳥が鳴きそうなくらい、ひっそりとする季節です。
それでも、一日に数人の客はあるわけで、何らかの商品が売れ、在庫の整理やチェック、注文と言った、店の裏の私の仕事は休みになるわけではありませんが、主人は寝ていようが、どこかに出かけていようが、大した必要性はないので、退院後ということで、ゴロゴロもとい静養を取っていようが、まあ、構わない・・もっと言えば、店に出てきてもらわないほうが、余計な愚痴を聞かないで済むので気軽でいいのですが・・・。


 こんな我が家の事情はさておき、今年の雨期も例年にも増して、激しい豪雨が続きます。

 先日などは、バンコクでニュースを聞いた、我が家に出入りする自動車部品のセールスマンが、いきなり朝から電話してきて、

「今、ニュースでチャイヤプムは大洪水で、しかも『ノンブアラウェー』も危険区域に入っていると聞いたのですが、ジェー(私のこと)の店は大丈夫ですか?」

と、聞いたのですが、我が家の周りは洪水どころか、その日は雨も降っておらず、私は「何のこと?」という感じでした。


 このセールスマンは多分、私の住む『ノンブアラウェー』と他県の『ノンブアラムプー』を聞き間違えたのだろうと思います。
チャイヤプムが洪水になっても、この小さい市である『ノンブアラウェー』がわざわざニュースに出ることはまずないと思ったのでした。

 ところで、今年も各県で洪水の被害のニュースが流れていますが、今年のチャイヤプムは少し違います。

 まず、毎年恒例の「洪水による学校閉鎖」が、今年は何故か一度もないのです。


 例えば、前夜から大雨が降っていれば、その翌朝は確実にチャイヤプムの街中は膝近くまでの洪水になり、学校に行ってもとんぼ返りで帰ってくる・・・というのが長男の学校だったのですが、今年は、前夜が大雨で、朝一番で連絡を取り合っても、チャイヤプムの街中に住む友達からの情報では、「いや、洪水してないよ。」という返事が続きます。


 以前、チャイヤプム在住の日本人ブロガーの方の情報で、消防団のような人たちが、雨水を吸い上げているということをお聞きしたのですが、それこそがこの「チャイヤプムに洪水が起こらない原因」だったわけです。


 今年のチャイヤプムの行政は何を思って意を決したのか分かりませんが、「洪水で街に溢れる雨水を、タイの農業でよく使われるKUBOTAのエンジンを使った吸水ポンプで吸い上げて、街の外に流してしまおう」という、なんとも泥縄的な方針を打ち出して、それを実行しているのです。

 私がチャイヤプムに来た当初は、この洪水を行政が何とかする日が来るのかしら・・と思ったりしましたが、毎年の洪水に何も手を打たない行政機関を見て、「タイ人はこういうものなのだ・・、『喉元過ぎれば熱さ忘れる』というが、タイ人は困っても一時的なものに、余計な時間や労力は使わない人種なのだ。ましてや長期的な計画で洪水対策を・・・なんて、タイ人に限ってありえない。」・・・とすっかり期待するのは諦めて、自分も洪水は毎年の恒例行事という感覚になっていました。


 でも、今年のチャイヤプムは少し変わりました。
洪水が続かないので、学校の休校がありません。
なので、授業時間が増えて、先生が困り、教えるネタがない先生の授業は自習が増えたようです
 毎日履いて擦り切れ、靴底の穴から浸水する長男の靴も、今年は乾いている日が多くなりました。

 
 でも、やはり思うのは、頑張ってもこの『泥縄式吸水作戦』しか思いつかないという、県の行政の仕事ぶりです。
今回に限りませんが、タイの公務員は仕事をする気があるのか・・・?
何故、根本的な排水設備を整備しないで、とりあえず・・の方法を取るのか?
県の予算でこういうことに使えるお金が余っているはずなのに、しなくてもいいような「少しだけ道幅を広げた、アスファルト敷き直しただけの道路工事」で、余計な予算を使い込むのか・・?
 
 もっとも、道路工事に関しては、どこの国でも、業者と行政の裏金の取引なのでしょうが、この予算があれば、来年の洪水は根本的に解決できるのに・・という気がしてなりません。

 とは言っても、実際のところ予算だけでは解決できる問題ではないのかも知れません。
それを有効に使う頭がなければ・・・・。



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Posted by バットニャオ at 02:30│Comments(4)タイの社会
この記事へのコメント
 私が6年ほど前までいた畜産関係の研究所では、洪水が発生した時のために乾草を備蓄していて、洪水が発生するとトラックで乾草を届けていました。この災害に備えた乾草の備蓄は研究所の重要な業務に位置づけられているそうで、乾草を届けた時の写真なども事務所の中に展示されていました。
 私もバットニャオさんと同じように、そんなことに予算を費やすよりため池でも作って治水した方が良いのではないかと思ったのですが、ある人の話によると、タイではそのような事をしても誰も感謝されないけれど、困った時に物を配るととても感謝されるとのことでした。
 災害時に物を配るというのは、他にも色々あって、それぞれの地域の顔役にとってはこれまたおいしい話だそうで、ピンはねをしたり色々あるとも聞きました。いかにもタイと言う感じがしました。
Posted by ファン at 2010年09月19日 10:36
今日は。
今年は夜に大雨が降っても、朝には止み道路も確かに、一部分を除いてほぼ通行が可能な状態です。
ジャオポーの回りの道も、今年は、ほぼ平常な状態を維持しています。
役所努めの経験上から言わせていただきますと、最終処分の汲水を雨が降った日に頑張って行うよりは、町の「排水終末処理」全体排水計画を樹立し3年~5年計画でやってもらった方がいいのですが、‥ ‥
そこは、タイ人  ですからネ、‥ ‥

旦那さん自宅療養になりましたか。良かったです。お大事にしてください。
Posted by 阿羅漢 at 2010年09月19日 17:39
★ お宅の旦那様の様子だと、役所が仕事をしない理由も納得できます。
自分がしなくても誰かが何とかすると思っているのでしょう。
Posted by ピヤポン at 2010年09月23日 22:33
明日オープンだったんだね~~
モーニングもブランチも気になるわ(*^。^*)

+200円でサンドイッチが食べられるなんてお得♪
チケット使えば・・・お得だね~~
Posted by ウブロコピー at 2013年07月20日 14:56
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