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2012年03月10日

長男の旅行の土産話

 前回の「長男の旅行」から、だいぶ間が空いてしまった。

 さて、先月の下旬に高校生活の思い出にと、クラスの友人と旅行に行って来た長男だった。
土産話を聞き出すと、まず思い出というか、いい経験をしたのが、素潜り程度らしいが「ダイビング」。
 一応、海の中の珊瑚礁や、魚を見たらしい。

 その中で、ある友人は、20センチくらいもあるウニの刺が足に刺さって、痛くて歩けなかったそうだ。
その他にも、ほとんどの友人がウニの刺や貝殻で怪我をしたらしいが、幸い、うちの長男は、自分でも言っていたが、面の皮ではなく、足の裏の皮が厚かったらしく、何の怪我もなかったそうである。
 「日頃の行いがいいから」と得意顔の長男だが、単に運が良かっただけであろう。

 その旅行に行く前に、長男の親友である、メン(MAN)という友人がいるのだが、彼の家は、長男のクラスの友人にしては珍しく、我が家の市よりさらに山の中にある、田舎の小学校を卒業して、街の進学校に入ったのだが、父親は農業と牛飼いを兼業、母親は農閑期にはバンコクの方に出稼ぎに行くという家庭だった。

 彼も、このクラスの旅行に参加したくて、前払いの500バーツは何とか払ったのだが、残りの900バーツをもらうために、母親に頼んだところ、母親から「学校の行事でないのなら、参加は許可しない」という反対を受け、長男を始め、友人たちがこぞって懇願したにも関わらず、何だかやんわり、しかし断固として拒否され、結局友人たちの努力も虚しく、メンは参加出来なかったそうである。
 確かに、家庭の事情もあろうが、せっかくの友達との思い出旅行の機会を、こうして大人の都合で断れるのは、さすが、タイ人の母親•••と思ったのだった。

 私の個人的な意見だが、タイ人は大人社会で、子供の人格や意見を尊重するという考えが受け入れられない社会だと思う。
 やはり、これはタイ人の「年功序列」社会のせいである。

 とにかく、何が何でも「亀の甲より年の功」。
いろいろ考える若者の意見より、酔っぱらってクダを巻く年寄りの意見が通る社会である。

 私が勉強する子育ての先生の意見では、「自分が子供だったらどうして欲しいか考えよう。」と教えている。
つまり、子供の立場に立って考えよ、ということである。
これは、どんなことでも同じで、相手の立場になって考えるという姿勢なのだが、タイ人にはこれが通用しない。

 自分が子供だったころに、こうしたかったとかいう考えが許されなかったから、子供は大人の言うなりにならなければならない、と思い込んでいる。
 
 そして、自分が大人になると、同じことを子供に強要する。
これが順々に繰り返されて行くのがタイの社会である。

 話は逸れたが、このメンのお母さんの話に、反発を感じて、また、タイの社会構造などという方に話が飛んでしまった。
 本当は、この旅行後の高校生の休暇の過ごし方を書くつもりだったのだが、それは次回に改めて書くことにする。
 

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Posted by バットニャオ at 03:34│Comments(6)タイの社会
この記事へのコメント
はじめまして!
世界中で我が子が可愛くない親はいないと思います。
経済的に余裕があれば人並みの事をしてやりたいと何処の親でも思って居るでしょう。
たかが900バーツ! と、言う人もおり、900バーツが工面できないで居る家庭も有ります。
メン君の両親は、メン君の向学心を絶やさないよう勉強だけでもさせてやりたい と、思い無理して街の進学校に進ませたのかもしれません。
そしてその授業料を必死で夫婦で稼いでいるのでではないでしょうか?
メン君も辛かったでしょうが、大人になった時に両親の苦労が判るのではないでしょうか!
日本人的な推測でしょうか?
Posted by 田上力下 at 2012年03月11日 08:33
「自分の子供時代は旅行なんて行けなかったんだ。だからお前も行けなくて当然」

単純にそういう理由ではないでしょうか?

親自身が大人になりきれてないっていうか、自己チュウな親をよく見かけます。

その証拠に、自分の楽しみ代は削りません。
金がない、でも夜のカラオケ代はある。

それが自然だと言われれば、それまでですけどネ(笑)
Posted by muga at 2012年03月12日 01:20
ダイビングしたんですか!
昔タイ航空のスチワートさんからダイビングした海の写真を送ってもらったことを思い出しました。
タイの海はキレイでしょ!
お兄ちゃんも良い思い出が出来てよかったですネ。
Posted by チャンドラ at 2012年03月12日 19:28
「土産話を聞き出すと、まず思い出というか、いい経験をしたのが、素潜り程度らしいが「ダイビング」。
 一応、海の中の珊瑚礁や、魚を見たらしい。」:高校3年になるご子息との会話の様子が目に浮かぶようです。こういった表現、どうやったら思いつくのでしょうか?
Posted by p_tak at 2012年03月16日 22:21
田上力下さん、こんばんは!
そうですね、おっしゃる通りかも知れないですね。

mugaさん、こんばんは!
これも、そうかも知れません。実際、うちの主人は、よく自分は子供時代、おもちゃも買ってもらえなかった。ゲームなんかなくても生活出来た、といいますが。それは時代が違うんだからと内心思っています。言うと、主人に歯向かったことになるので。
それでも、うちの主人は、わりと子供にさせて上げたいと思う方なのでまだ助かりますが。自分のカラオケ、酒代、タバコ代等のお金はあるのに、車の部品代などになるとケチる客も多いです。
自分の楽しみ最優先の親は、タイ人では多いでしょうね。何しろ、子供より、親が優先のお国柄ですから。

チャンドラさん、こんばんは!
私もしたことがないんです。タイの海は上辺だけしか見た事がないですが、中はどうでしょう?
何にしろ、長男の楽しい思い出が一つでも増えた事が私の最高の喜びです。
子供の幸せが私の幸せですから。


p_tak さん、こんばんは!
思い浮かべて頂けて光栄です。
分かり辛いかな?と思いながら毎回書いていますので。
Posted by バットニャオ at 2012年03月17日 05:19
こんにちは。いつも「そうそう」とうなずきながら読ませていただいています。私もタイ人の主人で子供が二人です。
子供は無条件に大人に従う、大人がラムカンと感じたら怒鳴っていい、叩いていいっていうタイ人は私も嫌いです…が長い人生の中で培われてきた考え方というか文化というか、ちょっとやそっとでは変えにくいですよね
Posted by 香世 at 2012年05月26日 09:49
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